上の写真が、FMラジオのザーという雑音に埋もれたサイン波と、雑音をフィルタで除いた後に出力されたサイン波です。
入力信号:
(1) FMラジオのザーという雑音に埋もれたサイン波
(2) FMラジオのザーという雑音
出力信号:
(3)適応型フィルタを通過した信号=サイン波
下の写真は、一番下が、時々刻々と特性を変化させる適応フィルタの利得:周波数特性です。
ここでは一種の自動学習機能がDSP上で動き、フィルタがどのような特性になるかは全く予測できない不思議な動きをしました。
この当時から脳神経細胞の動きを真似しようとする話が進んでいました。
この時はDSPはアセンブラはあってもC言語コンパイラが無く、アセンブルした機械語のDSPサブルーチンをCallしました。
その後すぐDSP用最適化Cコンパイラが出てきました。
通信機に実装されているノイズリダクション処理(NR処理)は、NMSアルゴリズムという、かなり歴史あるものが使われているようです。
UK/EU/USがこの方面はずっと進んでいて、自分の遅れを痛感・反省し、追いつきたいと思います。
参考文献:
[1]マルチレート信号処理 貴家仁志著 (株)昭晃堂 出版 ISBN4-7856-2012-9
目次へ戻る(Return to index)
0 件のコメント:
コメントを投稿
現在コメント機能に不具合が出ています。お手数ですみません。
メッセージは、メールでお送り願います。