「QR コード」は、「リード・ソロモン符号」による符号化と、リトライ(データ再送)を必要としない前方エラー訂正手順(FEC)を含むプロトコルが使われているとのことです。
従来のシリアル・パケット・データ通信では、データエラーが発生した場合、パケット・フレーム単位のデータ送信をしなおすリトライ手順が使われてきましたが、「QR コード」では、こうした再送が不要となる革新的進歩がありました。
今回は、「リード・ソロモン符号」の入門として、トランプを使ったリード・ソロモン符号の復号化とエラー訂正法入門について、小学校3年生でもわかる簡単なデモ、という紹介の文献[1]を読み、読みにくかった部分をとりだして説明を再構成し、同文献に記述漏れのあった「剰余計算表」を新規考案して提示し、
(1)4枚のカードに、2枚の冗長データ・カードを加える符号化方法
(2)それら6枚のカード中に1枚のカードの数字データが伝送路で化けた場合に、それを訂正する復号化手順
とするデモ実例を以下に要点だけを要約してまとめました。
(1)符号化方法(エンコード方法)
ここでは、次の4個(4バイト)のカード表現のデータに、2個(2バイト)の冗長データを追加した符号を送信するものとする。
[1]誤り訂正技術のしくみのデモンストレーション例
―小学校の剰余計算の学習のみを前提とするリード・ソロモン符号の変形例―
A Demonstration Example of Mechanism of Error Correction ―A Modification of Reed-Solomon Code Assuming Only Learning of Remainder Calculation at Elementary School―
中村博文先生, Hirofumi NAKAMURA (平成 29 年 10 月 2 日)
(Respective Copyright Reserved)
[2]QR code 概説メモ
https://www.youtube.com/watch?v=x2bqa5yv9KI
[3] オープンソースのQRコードライブラリ開発プロジェクト
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