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2015年8月25日火曜日

単電源動作対応 オペアンプによる位相シフト回路の設計 /単電源動作の課題提示

単電源動作対応 オペアンプによる位相シフト回路の設計
Noboru , Ji1NZL 

オペンプによる位相シフト回路をネット上で見つけました。
日本で既に特許申請されていました。

2電源式 オペアンプを使った90度位相シフト回路を構成し、LTspiceでシミュレーションしてみました。
ここでの過渡解析は、約16KHzのサイン波を入力し、90度位相をシフトした信号を出力させたものです。

オペアンプには、比較的高い周波数まで使える NJM4558 を採用しました。
このように、90度位相をシフトした信号が綺麗な歪の少ないサイン信号が得られることが確認されました。


この位相シフト回路の優れた点は、このように、非常に広い周波数帯域で、利得が0dBの平坦な利得が得られ、かつ、中心周波数 f=1/(2*π*R*C) [Hz] の周囲で、0度〜360度の位相シフトを得られることがあります。
SDRのMixerや、位相変調、位相復調等、様々な応用が考えられます。



この回路は、上記、位相シフト回路を単電源(+12Vのみ)で動作できるように構成したものです。(※1)
多くのオペアンプ応用回路は、単電源で利用されるので、便利に使えると思います。
ただし、単電源動作にすることで、利得が減るので、その利得を調整できるように抵抗による利得調整機能を加えて、構成しました。



これは、今後の課題になりますが、利得補正した分、広帯域で平坦だった利得特性が平坦でない周波数領域が現れます。
AGC機能を加えれば、この課題も解決できる可能性があります。
ちょっともったいない気持ちもあるのですが、公開しました。


※1: 
仮想グランドはVcc/2[V]であれば良いので、図のようにOPアンプ一個を使ってまでVcc/2[V]を得るのは得策ではないと思います。(単電源用に設計されたOPアンプ採用が賢明です。)
参照した教育記事(LTspiceを扱った国内のサイト)の案内に従った結果、こうした結果を招きました。

抵抗分割で仮想グランドはVcc/2[V]を得るほうがコスト的に有利ですし、教育サイトや高価な専門誌であっても、その教育案内を鵜呑みにすると、こうした設計ミスに近い結果を招くので十分にご注意願います。

またAC電圧だけでなく、DC電圧も増幅できるのがOPアンプの電気的特性の優位点ですので、元々±Vcc動作で設計されたOP アンプを単電源で動かすのは設計思想として適切ではないのではないか?、とも思います。
反省課題として、記事は修正せずにおきます。

ここで参照した教育サイトは、設計上の不具合や事実と異なるシミュレーション結果が、その後も次々に発見されています。
そうしたプロの技術者や先生方も、過去の誤った電子工学教育を受けたネガティブな影響もあると思われます。

現在出版されている専門書でも、多くの理論ミス、設計ミスが見られ、修正がなかなか難しい状況があるのかもしれません。

(学問としての基礎的見直しも必要かもしれません。特にDC特性だけで半導体特性を論じている書籍は、誤った知識を得る結果になる、と僕は考えています。
(例:BJTトランジスタの電位差は0.6〜0.7[V]として、DC計算だけで交流・低周波アンプを設計している場合などは、世界標準から外れたアバウトすぎる、実務には使えない設計法と考えています。)
AC/RF特性(過渡計算方法、AC位相利得計算)を数式で記述し、実計算できる理論書の出版や設計手法の確立が重要課題と思います。

1/11, 2017

2015年6月27日土曜日

ダイオードDBMとオペアンプを使ったスーパへトロダインラジオの設計

ダイオードDBMとオペアンプを使ったスーパへトロダインラジオを設計してみた。

複数のトランジスタを使ったスーパへトロダインラジオ回路設計をspiceでやってみると、異常発振が起こったり、局部発振回路が発振しないなど、試行錯誤の実験で体験するような様々な回路の不具合発生をコンピュータ上でも経験できた。

結果的には、現代風にダイオードDBMとオペアンプを使った回路が安定した動作になった。




図2 受信信号の各段での増幅利得の比較


OP AMPは、デバイス特性上、原理的に高い周波数の増幅に難があるが、2MHz程度までは増幅アンプとして十分利用可能なので、オペアンプ最大メリットの理想に近い直線性を持った広いダイナミックレンジの増幅ができる。

(中間周波数として)高周波 455KHz程度の周波数ならば、OPアンプを使うことで、トランジスタ、FETでは不可能なより高感度、低い歪み、広いダイナミックレンジのIFアンプを構成できる。

また、ダイオードDBMを使うことで、Mixer回路、OSC回路、IFアンプ間の電気的結合が疎になり、各回路の独立した動作安定性が格段に向上する特性が確認できた。

この結果、従来式ヘテロダインラジオに見られるピーピー、ギャーギャーというような異常動作が容易に無くなり、設計も製作・製造も楽になる効果が得られることが分かった。


[Rev.]
Rev. 0.1: 2016/11/26 ; 図2とその説明文を追記