2015年6月27日土曜日

ダイオードDBMとオペアンプを使ったスーパへトロダインラジオの設計

ダイオードDBMとオペアンプを使ったスーパへトロダインラジオを設計してみた。

複数のトランジスタを使ったスーパへトロダインラジオ回路設計をspiceでやってみると、異常発振が起こったり、局部発振回路が発振しないなど、試行錯誤の実験で体験するような様々な回路の不具合発生をコンピュータ上でも経験できた。

結果的には、現代風にダイオードDBMとオペアンプを使った回路が安定した動作になった。




図2 受信信号の各段での増幅利得の比較


OP AMPは、デバイス特性上、原理的に高い周波数の増幅に難があるが、2MHz程度までは増幅アンプとして十分利用可能なので、オペアンプ最大メリットの理想に近い直線性を持った広いダイナミックレンジの増幅ができる。

(中間周波数として)高周波 455KHz程度の周波数ならば、OPアンプを使うことで、トランジスタ、FETでは不可能なより高感度、低い歪み、広いダイナミックレンジのIFアンプを構成できる。

また、ダイオードDBMを使うことで、Mixer回路、OSC回路、IFアンプ間の電気的結合が疎になり、各回路の独立した動作安定性が格段に向上する特性が確認できた。

この結果、従来式ヘテロダインラジオに見られるピーピー、ギャーギャーというような異常動作が容易に無くなり、設計も製作・製造も楽になる効果が得られることが分かった。


[Rev.]
Rev. 0.1: 2016/11/26 ; 図2とその説明文を追記


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