クロック発振器をLC同調回路を使わずに構成し、OPアンプのフィルタで、正弦波を得る方式が紹介されていた。
この方式では回路実装上、LC同調回路を使わずにすむので集積化に有利になる有用な方式になっている。
図1. 時計用クロック発振器 32.768KHz (Copyright by Linear Technology inc.) |
図1.の時計用32.768KHzのクロック発振器は、CPU内部の逓倍機能で数十MHzクロックを得るなど、時計以外の用途でも多く見られる。
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図3. クロック発振器 1MHz (Copyright by Linear Technology inc.) |
図3.1 クロック発振器と正弦波変換器 1MHz (Copyright by Linear Technology inc.) |
図3.2 クロック発振器と正弦波変換器 1MHz スタートアップ過渡解析(Copyright by Linear Technology inc.) |
図3.2, 図3.2 は同調用LCコイルを使わず、クロック波と正弦波(サイン波)の両方が得られる便利な回路。
図4.1 ダイオードを使った2逓倍回路 発振開始の過渡解析
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図4.2 ダイオードを使った2逓倍回路 発振後の過渡解析とFFT解析
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図4.1,図4.2 は、ダイオードの周波数変換効果を応用した(?要確認)と思われるJFETの正弦波発振器で周波数が2逓倍される。変わった回路ではじめて見た。
振幅はすこし揺れてしまうので必要により波形整形またはフィルター追加が必要かもしれない。
(この水晶のspice modelは、ESR特性に問題があると、Yahoo.com LTspice memberから指摘がありました。この回路の水晶モデルは、ちょっと気をつけたほうがいいかもしれません、)
図5. 水晶発振子の定義例 4MHz
(Copyright by Linear Technology inc.) |
水晶振動子の等価回路は、Qが大変高いRLC直列共振回路となっている。
共振周波数より僅かに高い周波数に鋭いインピーダンスが高くなるNULL周波数が現れる特性が見られる。
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Revision:
Mar. 08, 2017; 図4.を図4.2で入れ替え。図4.1追加。
Mar.30, 2017; 図4.1,図4.2 の水晶のspice modelは、ESR特性に課題があることを追記。
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