2017年2月4日土曜日

サイン波発振器のクロック信号波形変換回路の設計

・・・ということで、振幅電圧の変化するサイン波VFO発振器を、一定振幅のマイコン制御と親和性の高いクロック波形に変換する回路を考えます。


図1. サイン波からクロック波形変換の基礎回路 

図1.は、別記事に書いたOPアンプを使ったコンパレータ動作の遅延回路を設計変更して、サイン波の中央電圧を基準電圧でクロック波形電圧TTLレベルを得る回路を考えたものです。
5V単電源で動けるメリットもあります。

課題としては、LT1017は周波数の低い範囲でしか、この波形変換ができないので、周波数が2MHzくらいまでは動けるLT1358/LT1359に交替してみます。


図2. LT1358/1359を使ったサイン波〜クロック波変換回路

図2.のように出力波形が、TTLレベルのクロック電圧にはならない課題が発生しました。
この課題を解決するため、波形整形に、HCMOS 74HC04 低消費電力NOTゲートを使うことにします。


図3. サイン波〜クロック波形整形機能付き回路

こうして考えた回路が、図3.のサイン波〜クロック波形整形機能付き波形変換回路です。
位相が反転した(180度位相シフト)電圧の2相のTTL用電圧がうまく生成されています。
これならLT1799互換回路ができそうです。


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