レシオ検波を使い、FM放送 76MHz〜108MHzを直接ダイオード検波する作例がネット上にあるので、80MHz FMダイオードラジオを構成し、性能見積もりをしてみた。
図1. レシオ検波によるFM放送の受信 過渡解析
図2.1 F/V変換特性 その1
図2.2 F/V変換特性 その2
図2.1 F/V変換特性
位相の変曲点が3点ある。
(1) 51[MHz]近傍で利得極大値
(2) 65[MHZ]近傍で利得極小値
(3) 97[MHz]近傍で利得極大値
中心周波数 fo=80[MHz] 近傍では、狭い周波数範囲で電圧値は直線関数に近似できるが、FM変調される周波数帯域での電圧幅の変化が大変小さく、良くても10[uV]程度の微小変化幅。(感度が低い。orz)
80MHz近傍は位相変化が一定で、FM変調ができ、位相変化が起こらない特性が出せる。:-)
図2.1 F/V変換特性
R6,=R7=20K ohm 追加
F/V変換特性は、#1とほぼ同じ。
利得はわずかに下がる。
結果:
FM復調はできるが、期待値である2Vpepの出力からは非常に小さい20[mV]〜30[mV]となった。
クリスタルイヤホンで聞こえ、アンプで増幅すればスピーカも鳴ると予想されるが、FM放送に適するフィルタが無いので、混信除去が出来ない。
FM放送周波数帯 76[MHz]〜108[MHz]のFM変調波を、レシオ検波、フォスターシーレ検波直接検波すると、感度が大変低くなることが予測される。
FM放送周波数帯 76[MHz]〜108[MHz]のFM変調波を、レシオ検波、フォスターシーレ検波直接検波すると、感度が大変低くなることが予測される。
近くの強い放送局だけの受信はできるかもしれないが、実験は苦労が相当に伴うかもしれないと思える。
従来製品には10.7[MHz] IFへいったんダウンコンバートしてから、FM用フィルタを介してからIFアンプで十分な利得をとってからこの検波回路を使った製品例はラジカセにあったのではないかと思われる。それらはおそらく実用的だったはずと推定される。
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