2015年9月26日土曜日

CQ出版社が新方式高性能AM送信機を発表

トラ技 電子工作部品セット(ポータブルAMトランスミッタ)
 http://shop.cqpub.co.jp/hanbai/books/I/I000151.html 




1MHzのAM送信機、わずか1.5Vの電源電圧で、高品位のAM変調ができています。
それは素晴らしいです。

回路の動き方
(1)構成
 ①Q1 2SC1815 による 1MHz 発振器
 ➁Q2,Q3,Q4 2SC1815 x 3 個によるギルバートセル型乗算器
 ➂Q5 2SC1815によるAM変調用DC電圧源
 ➃Vin 1KHz サイン波低周波電圧源
(2)動き
 ①のLC発振器による1MHzサイン波がC3を通じてギルバートセル乗算器へ入力される。
 Q5で発生させたDC電圧をギルバートセル乗算器Q4のベース端子に加わる。
 ➃の1KHzサイン低周波電圧信号が、Q4のベースに重畳されてギルバートセル乗算器に加わる。
 上記発振器電圧と、DC電圧で底上げされた1KHzサイン波が乗算器に加わる。
 乗算器で上記2信号が乗算されると、AM変調信号が生成され、Q3の負荷(L2+R8)にAM変調電圧信号が現れる。

応用: 
現在まで、スーパーヘテロダインラジオとして市販されてきたラジオのミキサーは、乗算器という概念が無く、トランジスタ1石で局発信号でスイッチング動作させるような動作をさせてきたようです。
上のギルバートセル型の乗算器をこうしたラジオに適用すれば、もっと性能の良いラジオができたろうと思われます。
一方、IC化されたラジオでは既にギルバートセル型乗算器が組み込まれたミキサーが利用されていました。いかに国内のラジオ・通信関係の教育が遅れているか、業界はとっくの昔にこのミキサー技術を実装していたのに、業界の持つ知識・技術が教育や専門書に降りてきていない設計文化の大きなギャップがありそうです。
 
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